正道会館 立志館 淡路島本部

はじめに

「強くなりたい!」と人は思う。より良く生きていこうとするには、強くなければならないということを本能的に知っているからではないでしょうか。

幼少期、病弱で、言いたい事もはっきり言えなかった私が「空手」を選んだのもこの「力」に対する「憧れ」があったからに違いありません。しかし「力」は本当に「強さ」の現れなのでしょうか?

空手の持つ「破壊力」には凄まじいものがあります。しかしながらそれだけで本当の「強さ」を身につけたことにはなりません。なぜならば、どの様な「力」でもそれを使いこなす「技」「心」を持っていなければ、実践(実社会)で試された時に全ての「力」を発揮できないからです。

結局「強さ」とは「心の強さ」であり、その「心」「技」を伴って、初めて「真の強さ」と言えるのではないでしょうか。

心・・・・元気、気合、根性、精神、スピリット、夢、想い、魂、ガッツ、愛、礼、尊敬、自信、勇気、プラス発想
技・・・・フォーム、型、形、合理的、リラックス、インパクト、物理の法則、タイミング、リズム、スピード、角度、重力、円心力、コンビネーション、フェイント、オフェンス、ディフェンス
体・・・・健康、持久力、筋力、スタミナ、柔軟性、打たれ強さ病気知らず、自然治癒力、代謝、回復力 

「心の強さ」とは?

では、その「心の強さ」とは、どの様にして生まれるのでしょうか?

空手の「破壊力」、試合の「強さ」などの表の見える部分だけに強さを求めるのではなく、空手を人生の「道」と考え、その厳しい修業の中から「自分を知る」同時に「人の痛みを知る」

目的、目標、夢を持ち、そのためには、決してあきらめない。など内面の自分を常に見つめる事を心がけなければなりません。(敵を知り、己を知れば百戦危うからず。)

実践の中で鍛錬に鍛錬を積み重ねていく事が、自分を鍛え、心身を最高の状態に持っていき、後退しない「心」ができるのです。

「技」というのも同じで、誰にも負けない技を身に付けようと思うのなら、その「技」を分解、分析し、そこから生まれる意味を理解し何度も何度も繰り返し、試し、プラスどんな場面でも使える「心」を持とうとしなければなりません。

そうした姿勢で技を学んでこそ、一つの技が「自信」を生み、またその自信が、「技」を生かす「心」となるのです。

実社会でもそれは同じです。できる限り最高の状態に自分をおくという事、そして、自分が強くなり、結果を出し、社会、世の中、他人の事を考える余裕を持ち、少しでも貢献し、又それが、自分の喜びになる様になりたいものです。

まとめ

「空手の中の自分」ではなく社会の一員として、即戦力になれる様な人間にならなければいけません。

空手を修業する事によって、心と身体を練り、現代の厳しい、経済社会、グローバルな競争社会を生き抜くタフな“人間力”を持てる人が、一人でも多く生まれてくる事を願っています。

リングで頼れるのは自分一人です。それが強い独立心と生命力をもたらす原点です。

正道会館淡路支部では、そうした外見だけではなく内面の強さ=“真の強さ”を手に入れて頂くお手伝いをさせて頂く事を最大の喜びとしております。